日記

僕の生まれた日です。今は海の日として祝日になっていますがどうも当時は違ったようです。大体が七月二十日というのは終業式になるんで、非常にありがたみの薄い祝日です。なんなんでしょうか。何故祝日なのかも良く分かっていません。

1978年で有名な出来事といえば人民寺院の914人集団自殺でしょう。僕は最近まで自分は彼らの生まれかわりに違いないという確信を抱いていましたが、僕が生まれた後の事件なのでどうやら違うようです。

僕は高山の病院で生まれたのですが、その日は酷い雪で、相当な難産だったこともあって父と母は大変喜んだそうです。ただ、祖母だけがこの子は将来大変な災いを呼ぶであろうという直感に打たれ広く警告を発したのですが、なにせ当時のことですから誰にも理解してもらえず、一人で悩んでいました。当時病床にあった祖父が他界すると祖母は意を決して僕の命を狙うようになったのですが、彼女の夢は果たされず僕は今もこうして生き永らえているという訳です。