帰省した

選択肢としては、どっちのゲームがより楽しそう? どっち買う? どのインターネット見る? などが最適で、そんな楽しい選択肢しか出てこないよう人生を設計したい。働くと選択肢が出てくるイメージを強くもって行動したい。帰省するとイメージとそれへの意志が揺らぐし、そもそも死ぬまでゲームとインターネットで乗り切るという案は分が良いものなのかどうかまだはっきりしない。
帰省は31日、ほぼ最終の新幹線で開始しました。実家は三階建てですが、僕が就職したころ母が家を出て、子供も順次出て行き誰一人戻っていないので、父親が転勤していた時期は一階に祖母がいるだけ、建物の2/3が実質空き家で、いまは父が戻りましたが、3階部分の寂寥感は依然半端なく、蛍光灯は切れてるし、夜中に突然箪笥が開いたりするので大みそかは寒さと怪異現象に怯えながら過ごすことになりました。帰省直後に挨拶した父方の祖母は現在89歳で、突然髪形がベリーショートになっていたので祖母界隈流行っているのかな、と驚きましたが、去年入院したらしいのでその関係で切ったのかもしれんな、とも思う。
元日昼過ぎ、県内に就職した弟が車で帰省、就職した途端のあれで残業禁止令が出てる話とかきく。夕方に姉夫婦到着。最近、帰省でのメインイベントは姉夫婦の子供、甥、姪と遊ぶこと。甥、姪の意味不明なかわいさについては大分慣れたので淡々とこなす。六歳の甥の記憶力が尋常でなく、その場で考案した記憶法を駆使して神経衰弱をプレイするも完敗。天才かもしれん、と思う。夜は凍えながら携帯でtwitterなどを見て過ごす。発言が少ない。
昨年の誕生日に母方の祖母から電話があり、(死ぬので)もう会えないかもしれない……、と言われたのが引っかかっており、ついでに母方の祖母宅にも行こうと思っていると、姉も2日にいくつもりだったということで車に同乗させてもらう。実際会ってみると、全然死にそうな感じはなかった。父方の祖母も何年か前から、もう次は会えないかもしれない……、という意味のことを言うようになっているが、どちらかというと父方の祖母の方が信憑性がありそうな感じであった。祖母宅には祖母、母、叔母、叔母の娘(いとこ)、いとこの子、などもいて、女系だけ四代そろって喋っているのはなかなか雰囲気としてよかった。いとこは結婚していることすら知らなかったので、子供が二人もいるのにはたいへん驚いた。他にも色々な驚きがあり、知らなかったのか忘れていたのか不明だけど、また別の、挨拶に訪れたいとこの身長が189cmだったり(これには甥の方がより驚いており、あとで聞いたら「あまりにも大きかったので何も言えなかった」とのこと)、割りと最近まで母の母方の祖母(僕から見て曾祖母)は存命だったらしいこと、母方の祖母が十人兄弟であることなどを知った。祖母は兄弟の曾孫までを正確に把握しているらしく、来年小学校に上がる、自分と兄弟の曾孫を数え上げ出したらすごい数になったのでよく話を聞くと十人兄弟であるという話だった。
最後は母に車で駅まで送ってもらったが、国道沿いに本・ゲーム・DVDショップ、漫画喫茶とネットカフェと大型のショッピングモールっぽいのがやたらとたくさんあるので驚いた。車の中では愚痴やいろいろな人の近況などきく。僕はその辺の近況を聞いても話す相手がいないわけだけど。さっきのいとこは知らない間に結婚、出産していただけではなく、離婚もしている、子供が二人いるので大変、とか、姉も子育てで一時期鬱になり大変だったとか、まぁでもあそこは姑と同居してるわけじゃないし、旦那も良い人なので恵まれたもんだとか。
30歳になったのもあって、結婚しないのか、見合い話云々が増えるのは予想範囲内だったが、祖母と母にお年玉貰ったのが予想外にショックではあった。まぁ、お年玉としてもらったわけではないが、これで東京に帰ってからゲーム買うとお年玉でゲーム買った感が出るので、どこかでマネーロンダリングせねばならんな、と。毎年、帰省は割と強い印象を与えるが大体一日で頭から消えるので、どちらかというと記憶にとどめる方向で行動する方がバランス取れるのではないかと思う。