キャシャーン シャーン(ORANGE RANGE風)

id:asparagus:20040427さん考案の惹句、「キャシャーンがやらねば公明党がやる。」が大好きで、参院選に向けて正式に採用されないかなぁ、と思っています。今を逃したら次にキャシャーンがリメイクされるまで使えないんですから、是非。公明党ほど選挙戦に惜しみなく優れた警句/惹句を注ぎ込む政党は他に例が無く、中でも数年前の「そうはイカンザキ」は傑作です。この飛び抜けたセンスが虎視眈々と1000万票の大台を狙う大公明党の真の底力であります。
ただ、公明党がいかに面白いフレーズを僕等に手渡しても、実地にそれを使用するには多少の勇気を要するわけで、初対面の(殊に年配の)方に「そうはイカンザキ」など不用意に口に出すと、思想/信条面での深刻な対立が表面化する恐れがあるため気軽に使えないのが難点です。
キャシャーンは僕も公開直後に劇場で鑑賞しました。作品後半の、戦争の絶えない世界に対する痛切な批判、登場人物の口から直截に語られるそれらの台詞から湧き上がる滑稽味に大変な興味を覚えました。作品内で描かれる状況は大変過酷であり、戦争で一度殺された後に金属?で出来た変な稲妻で無理矢理黄泉返らされるという得難い体験をしたキャシャーンがそのような批判を口にする事自体には何の不自然も無いのですが、僕にはそれが面白かったのです。これは、映画としては異例な程多くの戦争に関する意見を台詞として組み入れた結果、僕にとってはその戦争論が製作者の台詞であるように感じられた、製作者の言いたい事をそのまま聞かされているように感じられたからです。
この、やむを得ず表出する製作者の心情、意図、またはそのように受け取られるもの、もしくはやむをえず表出する製作者の心情、意図であり、かつ、そのように受け取られるもの、からある種の滑稽味が生じると言う例を最近の作品からもう一つ挙げます。モーニング娘。の一連の地球温暖化に関する歌詞、主演のミュージカルにおける台詞、「光合成♪ 光合成♪」や、「ケータイを充電し終わったら、充電器はコンセントから抜かなきゃ!」です。でも本当はミュージカル見てないので伝聞です……。あと、僕はハロモニのコントで誰が誰なのかわからない事が多く、つい先週、フランシスコ・マキエルが後藤さんだということに気付きました。
そういうわけで、いまはそういう思わず出てしまう意図、が面白いのではないか、という事を考えています。まぁ、本当に考えてるだけですが……。