、あるいは奇を衒う事について

僕は僕なりに場を和ませようと思って軽いジョークを飛ばすんですが、どういうのかって言うと、今日思い出せるのではこういうことを言った。
先輩−やばい。今日歯医者に予約入れてたのにすぽーんと忘れてたよ!!
僕−多分次行ったときに歯全部折られますよ。医者に
これは、ジョークっていうか意味の無い嘘ですね。でもこれしか思い出せなかった。普段からあんまし喋んないし。
そう言う訳で特に意味も無く反射的に嘘の返事をしてしまう癖があるんですけど、慣れないうちはそれなりに冗談に聞こえるらしいんですが、最近はかなり見透かされているので「奇人ぶるの止めなよ」とか言われてそんな反応をされるとマジで凹むので止めて欲しい。
ちっちゃい頃から奇人への憧れを胸に秘めていたのですが、多分ねぇ、偉人は同時に奇人でもある場合が多いんですが、偉人になるのは無理なのでせめて奇人になりたい、自分らしくありたい、とそう言う願望の現れだと思う。あるいは普通に楽しい生活を送っているように見える人へのルサンチマンルサンチマンてなんにでも使えそう。おしゃれへのルサンチマン。スキー、スノーボード、ドライブ、サッカーへのルサンチマン
こないだリキッドルームの階段で並んでたときに聞いた会話。
女1-なんで止めちゃったの?○○が電話してきたよ。夜中に
女2-だってぇ、あそこじゃ自分らしく出来ないし。最後言ってやったし
ばーかばーか。お前等みたいなファッキン人間に自分らしさなんて欠片も無いんだよ。そしてそれは僕も同じで、まず自分はどうしようもなく普通で何の特徴も無いと言うところからスタートしなければならないんであって、でもどうしてもそれに納得がいかないんだけどそうだったら何とかして何とかしなきゃいけないのでそれはどうにか何かへの動機にならないでしょうか。なるけど、僕にはどうにも不可能なようです。
そう言う訳で僕が奇人ぶりたがるのは否定し難い事実で、でもそれは自分らしさがどうとうか言ってる人たちのそれと同根であるような気がするので自戒を込めて[自分らしさ]というカテゴリーを作ってみましたが二度と使わないかもしれません。っていうか、カテゴリーって話題を分類するよりも、複数の日にまたがった一連の話題をまとめるのに使った方が便利なように思う。