掃除

掃除しなければ。20分くらいやった。けど飽きた。僕は学生時分に高田馬場に住んでいたのだが、そこを引き払うって時に大家が部屋を見せるために人を連れて僕の部屋に来た事があった。僕はその時ラオスへ行っていたので、大家は鍵を開けて勝手に入ったのだがその時余りの部屋の散らかり具合に驚いて僕の親に連絡が行った事があったのです。「お宅の息子さんの部屋が荒らされてます!!」とか言って。どう考えたって生活で部屋が散らかってるのと、空き巣が金目当てで部屋を荒らすのでは大分趣が違うはずだが、そんな事も区別できなかった大家は相当変だ。
その部屋は栄通りを右に抜けた辺りにあったのだが、両隣に外国人が住んでいて、特に左隣はミャンマー人が五人で住んでいた。六畳の部屋ですよ。一人1.2畳の計算です。
近所付き合いが希薄な事で有名な東京砂漠で何故僕がそんな事に気付いたかというと、ある夜いきなり女性が僕の部屋のドアをたたきました。トントン。新聞勧誘やNHKの集金が怖いので普段は絶対にドアホンにも反応しないのですが、さすがにこんな夜更けに勧誘に来ないだろう、後、女性だし、と思ってドアを開けると意外なことに女性は驚き顔でして。「あらすいません。部屋を間違えてしまいました。この部屋の左右どちらかにミャンマー人が五人で住んでいる部屋はありませんか?」いえ。知りません。「そうですか。こんな夜更けにすいません」がちゃり。
と言う事があったのでした。その後また間違えて右隣の中国人?の部屋に行った挙句に無事左隣の部屋へ行けたようです。