ダブルエリミネーションについて

通常のトーナメント(シングルエリミネーション)とくらべて、ダブルエリミネーションはわかりにくいので一度きちんと考えてみたい。

まず順番がわかりにくい。ダブルエリミネーションでは基本的にn試合のウィナーズ(W)、n試合のルーザーズ1(L1)、n試合のルーザーズ2(L2)という、n試合3セットでラウンドが1つ進む。

たとえば、W8人、L8人でスタートした場合、

  1. W4試合、勝った4人は次のW4人に
  2. L4試合、負けた4人はトーナメントから脱落
  3. 1で負けた4人と、2で勝った4人で4試合、勝った人が次のL4人に

結果W4人、L4人になる。

1と2はどっちを先にやってもいい(というか、ウィナーズだけ先に最後までやっても問題無い)ので、通常、トーナメントでは、2 -> 1 -> 3の順で試合を行う。

総試合数について

シングルエリミネーションでは、参加者数 - 1が総試合数になるが、ダブルエリミネーションでは参加者数 x 2 - 1(もしくは-2)になる。1人を残して、他の全員が2敗になったタイミングでトーナメントが終わるので。

順位について

順位が決まるのは、ルーザーズで負けたタイミングなので、1位、2位、3位、4位、5位 x 2人、7位 x 2人、9位 x 4人、13位 x 4人、という感じで、同じ順位の人n人が2回続く。L1で負けた人たちと、L2で負けた人たち。

W32人でスタートすると、W1が終わった段階でW16、L16になり、上記の3ラウンド1セットが始まる。ウィナーズベスト8と呼ばれるW8人、L4人の段階では、残り試合 W8 x 2 + L4 - 1で19。全体の約1/3が残った状態。

W4、L4のベスト8のタイミングでは、残り総ライフがW4 x 2 + L4 - 1の12なので、残り11試合。全体が63試合であることを考えると、大体1/6が残った状態。

ラウンド名 試合数 W L 残り試合数 順位
0 0 1 0 1
GF2 1 0 2 1 2
GF1 1 1 1 2 2
LF 1 1 2 3 3
WF 1 2 1 4
LSF 1 2 2 5 4
L6 2 2 4 7 5 x 2
W4 2 4 2 9
L5 2 4 4 11 7 x 2
L4 4 4 8 15 9 x 4
W3 4 8 4 19
L3 4 8 8 23 13 x 4
L2 8 8 16 31 17 x 8
W2 8 16 8 39
L1 8 16 16 47 25 x 8
W1 16 32 0 63